こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。
旅が好きです。
でも、必ずしも遠くへ出かけることだけが旅だとは思いません。
乗り物を使わなくてもいいし、泊りがけでなくてもいい。いつも乗る電車の一駅間を歩いてみるだけでも、それはもう旅なのです。自分なりに目的を持てば、どんな場所でも旅に変わります。
近所の気になるパン屋を巡る旅。一日乗車券で気になる街を訪ねる旅。昔通った秋葉原の店の跡地を巡るのだって、私にとっては旅です。

一人でも、二人でも、パートナーがいなくても構いません。大切なのは、それを旅だと意識するかどうか。「さあ、旅に出るぞ!」とワクワクしながら玄関の扉を開けられたら、最高に気分が良いですよね。
最近ハマっているのは、ドイツパン屋さん巡りです。ライ麦がずっしり入った、酸っぱくて重いパンを求めて、あちこちのお店を探し歩いています。

他にも、街角で見かけた角打ちにふらっと立ち寄る飲み散歩、東京近郊を電車で大回り等々、自分の中では全部旅です。大回りは道中あちこちのアトレ(JR東日本が展開するエキナカモール)を巡ったり、JR我孫子駅のホームで唐揚げそばを食べるという途中下車なしの旅です。

JR我孫子駅ホームにある「弥生軒」の名物「唐揚げそば」は、大回り旅の必食メシです
バスを乗り継いで羽田空港の対岸へ行き、航空無線を聞きながらパンをかじるのも楽しい時間を過ごせます。これも私にとっては楽しい旅です。

羽田空港の着陸便を間近で眺めることができる京浜島つばさ公園。アクセスは自家用車とか自転車、バス利用になります
旅に対する考え方は、ここ数年の移動制限の間に大きく変わったように思います。外出もためらわれ、人と接触しないように過ごした期間に許された行動は、日用品の買い物に伴う散歩くらいでした。公園や河原など、とにかく人がいない場所へ行くしかなかったのです。
でも、そんな時にふと「あれ?こんな外出も楽しいな。以前旅をしていた時と同じようなワクワク感があるぞ」と気づきました。あの大きな出来事で、私にとって旅は再定義されたのです。どこへ行くか、どんな目的を持つか、どんな手段を使うかに関わらず、それらは全て旅なのだという答えにたどり着きました。


今期始まった「ざつ旅 -That’s Journey-」は、旅に明確な目的を持たせない旅アニメです。主人公が現実逃避のために始めた、行き当たりばったりの旅を描いています。旅という題材を扱いながらも、旅そのものには強いテーマを盛り込まない。旅という非日常をベースにした日常系アニメと言えるかもしれません。
物語として成り立つのか?最初はそう思いましたが、旅の概念をアップデートした今なら、十分に面白く鑑賞できます。「こんなので良いんだよ」と、肩の力を抜いて楽しめます。
旅を英語で表すと、「trip」「travel」「journey」「voyage」「excursion」など、ニュアンスや意味によって様々な言葉があります。でも、私たちの会話では、どれも「旅」という言葉で表現されます。そう考えると、散歩も、日帰りも、国内移動も、飛行機に乗ることも、宇宙に飛び出すことだって、全部「旅に出かける」ということになるんですね。

まあ、人生が旅だと思えば、どんなことでも楽しめるのかもしれません。
さあ、今日も旅に出ましょう(近所のスーパーに行ってきます)。
こちらのサイト(note)からもご覧いただけます。
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